「鹿角・盛岡広域エリア 観光デジタルスタンプラリー 2025」は、秋田県と岩手県が隣接する鹿角・盛岡広域エリアの観光関連施設、飲食店、周遊旅行等の利用促進を図るため行われている事業です。
対象エリアは、秋田県の鹿角市、小坂町、大館市。岩手県の盛岡市、八幡平市、滝沢市、葛巻町、岩手町、雫石町、矢巾町、紫波町。チェックポイントの総数は110スポットです。
●開催期間:
2025年7月19日(土) 9:00 ~ 2025年11月4日(火) 18:00
●参加方法:
1:スマートフォンにスタンプラリーアプリ「furai」をダウンロード。【アプリのダウンロードはこちら】
2:「公開中」のタブの中から「鹿角・盛岡広域エリアデジタルスタンプラリー」を選択。
3:「参加する」ボタンを押すと「スタンプカード」の表示に切り替わり参加設定が完了。
4:スマートフォンのGPS機能をONにして、スタンプカードに表示されているチェックポイントへ行き、スタンプを集める。
5:獲得したスタンプ数に応じて、抽選で素敵な賞品が当たる。
※参加にはスマートフォンが必要です。
●問い合わせ:
鹿角・盛岡広域エリア 観光デジタルスタンプラリー2025係(あきたタウン情報内)
TEL 018-938-1225(平日10:00~17:00受付)
「冷麺、じゃじゃ麺、わんこそば」。盛岡を代表するこれら三つの麺を総称したのがが「盛岡三大麺」。その誕生の背景には、古くから、雑穀、穀類の加工食が発達した南部ならではの食文化も大きくかかわっているように思える。
その誕生は昭和29年5月1日。朝鮮半島北東部・咸興(ハムン)生まれの青木輝人さんが、自身の朝鮮料理店「食道園」を開店。故郷の味を再現した冷麺をメニューとして提供したのが始まりだ。当初は幼少時代に食べていたものを忠実に再現しようとした青木さんだったが、その後、麺から蕎麦粉が抜かれ、現在のような透明な麺に。さらに、スープにも独自の工夫が加えられ、徐々に盛岡の人々に受け入れられるようになる。
「食道園」では創業当時から現在に至るまで「平壌冷麺」の名称で提供。「盛岡冷麺」という名称が生まれたのは、昭和61年10月に盛岡で開かれた「日本めんサミット」がきっかけ。当初は賛否両論あったとのことだが、提供店が増え、市民に浸透するとともにその名は全国区に。各店こだわりの味を食べ比べるのも楽しい。
「ハイ、じゃんじゃん」「ハイ、どんどん」などの掛け声とともに、椀の中に一口大のそばを投げ入れてくれる。店舗により違いはあるが、「わんこそば」15杯前後で普通のそば1人前に相当。ひたすら数に挑戦するのも良し。さまざまな薬味を味わいながら自分のぺースで楽しむのも良し。
「ごちそうさま」の合図は"お椀に蓋"。しかし、わずかな隙間があればお給仕のお姉さんがグイグイそばを入れ込んでくる。この熾烈な戦いを征してようやく終了となる。
「わんこそば」の原型は、客人をそばでもてなす「そば振る舞い」に由来するとされ、一杯でも多くのそばを楽しんで欲しいという歓迎の気持ちの表れ。盛岡では11月に全国大会も開催される。
※「わんこそば」は要予約の店舗もあるので、利用時は各店舗に事前に確認を。
うどんにも似た独特の茹で麺に、特製肉味噌、キュウリ、生姜、刻みネギをトッピング。お好みで酢やラー油、おろしニンニクなどの薬味を絡めていただく「じゃじゃ麺」。各自その食べ方にも一家言を持ち、自分スタイルを貫く。盛岡人にとっては思い入れが最も深い三大麺ともいえる。
その発祥は昭和20年代後半。内丸・櫻山にある「白龍(ぱいろん)」の創業者・高階貫勝さんが元祖だ。高階さんは、戦前、満州に移住、戦後は現地での抑留を経て昭和29年帰国。現在の産ビル付近に餃子の屋台を出店。残った餃子の皮用の粉で麺を打ち、専用味噌を作り、中国で出逢った「ジャージャー麺」を再現。メニューに加えることに。その後、盛岡市内の製麺メーカーとともに専用の麺を開発。美味しさを極めてゆく。ちなみに〆の「チータン」も白龍が元祖。体調を壊した高階さんが「チータン」を飲む姿を見たお客さんにせがまれ、メニューに加えたのがっかけとか。